★★★★★ 管理人No.1認定の温泉
お気に入りのポイント 泉質・内湯・鄙びた風情・にごり湯・湯小屋
温泉紹介
内湯(大)
旅館あづまやの内湯との出会いによって、私の嗜好が露天風呂好きから内湯好きに変わってしまった。それ程インパクトのある内湯なのだ。高野槙の浴槽、木枠の窓、木製の壁、檜の床、杉製の桶や椅子などなど目に入るものほとんどが木製であり、しかも時代を経た渋みに満ちており、何とも言えぬ趣を感じた。さらに浴槽や窓の造形や配置に至るまで、非の打ちどころがなく、まさに感動した。それ以来、私のNo.1であり続けている温泉の至宝だ。
湯は無色透明、時に白濁や青色に変色する不思議な硫黄泉。硫化水素臭がほどよく香り、心地よくなる。この浴槽の素敵なところは、このように湯が表面張力によって盛り上がるところだ。まさに湯が満ちているという表現に相応しく、これを見るだけで満ち足りた気分になる。また、この様子を堪能した後、ザブンと入浴して大量の湯を溢れさせるのも気分爽快!
内湯は木に囲まれているが、床にアクセントとして玉石の列が木製のすのこと交互に配置されている。これがまた、あづまやの特徴として非常に印象的だ。
この湯の峰の湯は、7色に変わると云われている。あづまやの近くにある有名な「つぼ湯」がまさにそれだが、このあづまやの湯も透明から白濁・ブルーへと入る度に色が違うのがユニークだ。これだけでも入浴する楽しみが増すというものだ。
驚くほど青い時もあった。もっともこれはカメラのフラッシュを使ったので、湯が光を反射することで一段と青く写っている。
さまし湯(源泉100%)
この小さな浴槽のさまし湯は、92℃の源泉を加水なしで冷ましてかけ流している効能豊かな浴槽だ。一人だけで入るのが、これまた贅沢であり、温泉成分が体にしみ込むようだ。
飲泉も出来、温泉の王道であるたまご臭のする飲みやすい湯だ。
露天風呂(大)
本格的な日本庭園造りの露天風呂もある。こちらの湯は、なぜか白くて大き目な大量の湯の華が湯中に舞っているのが興味深い。
大浴場併設のこの露天風呂は、脱衣所に戻り、別の扉から行くことになる。
蒸し風呂
高温の源泉をそのまま利用し、蒸気によるミストサウナにした蒸し風呂もある。天然の蒸し風呂は大変珍しいもので、高温の温泉でないと出来ない施設だ。小さな窓から蒸気の中に陽の光が入り込み、幻想的な光景が見られ、大変美しかった。
内湯(中)
内湯は2種類あり、先に掲載したのが大浴場で、こちらが中浴場となる。
時間により男女交替となるので、宿泊すれば両方に入ることが可能だ。
日帰り入浴は午後の3時間しか入れないため、日によって男女の浴場は切り替わる。
中浴場は、ご覧の通り大きな浴槽が小ぶりになっているが、基本的な造りは同じだ。さまし湯もあり、木の温もりは同一で落ち着く。
違いは蒸し風呂と、露天風呂へのアプローチで、蒸し風呂は脱衣所の反対側にあるので、一度脱衣所に戻らないといけない。
さまし湯(中浴場)
中浴場のさまし湯は、大浴場と変わらない小型の浴槽だ。木の浴槽には温泉成分が固まって所々に付着しており、コンクリートのようになっている。
蒸し風呂(中浴場)
中浴場の蒸し風呂は、中浴場の脱衣所から直接入る。
露天風呂(中浴場)
中浴場用の露天風呂。通路を挟んで脱衣所が別々にあり、中浴場からは一度服を着ないと行けない構造になっている。
湯中の画像にも少し写っているが、露天風呂の湯にはかなり大きな白い湯の華があり、簡単に手で掬えるほどだ。これも湯の成分が濃厚である証拠であろう。
貸切風呂(小浴場)
かなり小さいが、貸切風呂が2つある。家族風呂サイズだが、木造りの湯舟と湯小屋は風情満点。
その他画像
あづやまやの向かいは、公衆浴場があり、静かで鄙びた温泉街の中心部だ。目の前の川べりでは、温泉たまごを作れる源泉井戸がある。
また、このあづまやの歴史ある旅館の建物は、日本建築としても必見だ。至る所に和の風情が溢れており、宿泊するとその風情を満喫できるのでお勧めだ。
ただし、高級旅館なので宿泊については奮発する必要がある。
そこでもっとリーズナブルにという方にお勧めなのが、姉妹館の民宿あづまや荘への宿泊だ。
ここについては別記事で紹介するが、小さいながらもこことは別源泉のパンチの効いた湯を、これまた鄙びた湯小屋で堪能できるだけでなく、このあづまや旅館の湯にも浸かることができるメリットがある。民宿ならではの簡易さに向き不向きはあるかもしれないが、選択肢があることはとても良い。ぜひ、一人でも多くの方にこの素晴らしい温泉を堪能して頂き、私が訴えている至宝ぶりを納得頂き、共感されることを期待しています。
温泉情報
泉質: 含硫黄-ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉
源泉かけ流し: ◎
住所: 〒647-1732 和歌山県田辺市本宮町湯峯122
電話: 0735-42-0012
営業時間: 13:00-15:00
定休日: 無休
入湯料: 730 円
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訪問のご検討またはご利用の際は、ご自身にてご確認願います。
訪問時期: 2004年5回、05年4回、06年、08年5回、11年、12年、13年、14年