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お気に入りのポイント 公共浴場・伝統建築・湯屋・鄙びた風情
温泉紹介
道後温泉のシンボルである共同浴場。
建物は重要文化財に指定されており、見るからに歴史的価値が高そうな気高さを誇っている。
温泉はあまり特徴のない単純温泉で、かけ流しで供給しているのは良いが、残念ながら塩素系の消毒をしているとのこと。
人気ゆえ人が多いのでやむを得ないかと思うが、この施設は、歴史ある建築物を楽しむものと割り切る方が良いかと思う。
湯自体は、特筆すべきところはなく、がっかりしたのが正直なところだ。かけ流しと聞いていたので、新鮮さなどを感じられるかと思ったが、それよりも塩素のキツい臭いでゲンナリした。
この施設がその温泉文化の象徴としての施設を保存しているという点で、温泉の至宝であることは間違いない。しかし、残念ながら大事な温泉の湯の体験という点では大きくマイナスと感じざるを得ない。そのため筆者の好みという観点では★一つ引いたものとなる。
高台からの全景。
多層の屋根が美しく、随所に伝統建築の技が光っている。
これが温泉施設であるとは信じがたいほど壮麗な建築物だ。
温泉文化を大切にしていた一つの証拠でもあろうか。温泉自体がそれ程多くない四国の愛媛に、このような立派な温泉文化が花開いていたのが意外でもある。
これが温泉施設だとは、信じられない程立派な造形だ。
単なる日本建築の枠を超えて、素晴らしいセンスで建てられている。
これを今まで維持していたことも文化の継承する力として大変素晴らしい。
街をあげて日本的な風情を取り戻そうと努力されているように思われる。
最近はもっと変化が進んでいるようだが、温泉街というには程遠い環境になっていて、道後温泉本館との一体感が欠如していることから、なんとか古き良き時代を復元頂き、魅力ある観光地になればと願っている。
出来れば、温泉そのものを新鮮なまま楽しめるようさらなる工夫も期待する。循環の湯ばかりでは行く気も失せるので。
入口横に俳句ポストなるものが設置されていた。これも粋な温泉文化の一つなのだろう。
実に素晴らしい。
本館上部の振鷺閣(しんろかく)には伝説の白鷺が据えられていて優美な姿を誇っている。
温泉施設に飾るものとは到底思えない。
これまた唯一無二の存在であろう。
この建物は、神社仏閣のようで、温泉がいかに古くより日本の文化において重要視され、溶け込んでいたのかが伺われる。
温泉情報 (2023年12月更新)
泉質: 単純硫温泉
源泉かけ流し:〇(塩素系消毒あり)
住所: 〒790-0842 愛媛県松山市道後湯之町5−6
電話: 089-921-5141
営業時間: 6:00~23:00 (札止 22:30)
定休日: 毎年12月に1日休み(要確認)
入湯料(霊の湯) : 420円 → 460円
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訪問のご検討またはご利用の際は、ご自身にてご確認願います。
訪問時期:2009年8月