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お気に入りのポイント にごり湯・公共浴場・鄙びた風情・泉質・湯小屋
温泉紹介
鳴子温泉神社の御神湯として千年の歴史を持つと云われる滝の湯は、鳴子温泉を代表する公共浴場だ。
立派な湯小屋は総木造りで、裏手の鳴子温泉神社側にある源泉槽から丸太をくり抜いた樋が男湯4本、女湯3本伸びており、それぞれ浴槽に大量に供給している。
裏に廻るととその迫力の光景を見ることが出来る。
浴室は、このように美しい総木造りで、浴槽は手前にメインの浴槽とその奥にうたせ湯の付いた小さな浴槽の2つがある。
浴槽の縁と床は全て木製だが、鉄分で赤茶色に染まっている。
上記の丸太の樋が外から入り込んできているのがおわかり頂けるであろう。
これがうたせ湯。
大浴槽の奥に細長い浴槽があり、
2本のうたせ湯が上から落ちてきている。
上に目を向けると、太い梁と高い天井がみてとれる。
木材も色分けしてあって大変美しい。
伝統建築の見事さがよくわかる。
湯は、投入時は無色透明だが、すぐに乳白色や青濁りや灰色などに変化する。
この色がまた実に美しいのだ。
また、硫化水素の香りがかなり強くする。
これぞ東北の湯治場といった条件が見事にそろっている温泉の至宝だ。
この泉質名が凄い。
酸性―含硫黄―ナトリウム・アルミニウム・カルシウム―鉄(Ⅱ)-硫酸塩泉(硫化水素型)低張性酸性高温泉。
旧泉名だと、酸性含明礬・緑番―芒硝硫化水素戦となる。
詳細はわからずとも、すさまじい濃厚な成分が入っていることがわかる。
泉温は意外にも低く、46.2℃であり、それでも強烈な勢いで供給しているので、かなり熱い。
しかし無加工の湯を堪能出来るとあれば、十分我慢できる範囲だ。
この写真の日は、かなり湯の色がブルーになっており、陽が当たらなくてもブルーのままで大変美しかった。
かけ流しの量が非常に多いので、常に床には湯が流れており、クリアコーティングしたかのような輝きを発している。
これがまた本当に綺麗なのだ。
逆上せそうになると、床に座って冷ますのだが、常に新鮮な湯が床を伝って流れてくるので、実に気持ち良い体験ができる。
陽の光が差し込む光景も素敵だ。
決して大きくない浴室だが、見るべきポイントが多いので全く飽きない。
滝の湯のエントランス。
いつも早朝から深夜まで、地元の方や観光客で賑わっている。
ここは、まさに多くの人にとっての温泉の至宝である。
温泉情報 (2023年12月更新)
泉質: 酸性―含硫黄―ナトリウム・アルミニウム・カルシウム―鉄(Ⅱ)-硫酸塩泉(硫化水素型)
源泉かけ流し: ◎
住所: 〒989-6823 宮城県大崎市鳴子温泉湯元84
電話: 080-9633-7930 (番台)
営業時間: 7:30~22:00
定休日: 無休
入湯料: 150円 → 大人200円 子供100円
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訪問時期: 2005月8月、07年7月、08年8月、09年3月(2回)、10年11月、12年10月、14年5月、17年5月