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お気に入りのポイント 泉質・にごり湯・立地・露天風呂・個性
温泉紹介
噴煙たなびく十勝岳の中腹に建つ一軒宿 湯元凌雲閣は通年営業であり、露天風呂からの絶景を四季を通じて楽しめる。標高1280mは北海道一の高地にある旅館でもあります。53℃で鉄分の多い赤茶色の湯が特徴で、内湯・露天風呂で堪能出来ます。さらに小さな浴槽だが、36.7℃の酸性泉があり、交互に入浴すると大変気持ちよく、体にもより良い効果が期待できます。
凌雲閣の魅力の一つは、絶景だ。富良野岳や上ホロカメットク山、安政火口を露天風呂に浸かりながら眺めることが出来る。また、積雪期の風景は悪天候が多いものの、まさに非日常の光景に感動すること間違いなし。贅沢な体験と云えます。
男湯の内湯には巨石が陣取り、その周りに湯舟が広がっている。湯は鉄分の多い赤茶けた濁り湯で、かなり濃厚だ。金気臭が漂います。
こちらがph2.4の酸性泉。なぜか地味な浴槽で目立たないが、これがまた名泉だ。無色透明で一見特徴がなさそうだが、口に含むとかなり酸っぱく、体にピリピリくる刺激的な湯です。また浴槽では体温より低温なので冷たく感じ、熱い湯と交互に入ると大変気持ちが良く、長湯も出来るのがありがたい。
この通り湯は透明で、白い湯の華も漂っている。こんなに素敵な湯なので、もう少し大きな浴槽で堪能したいものです。22年1月に訪問した際には浴槽が空になっていた。聞くと、源泉から引いてこれなくなったそうだ。このまま枯渇するのか、なんとも残念だ。
そして、この露天風呂が魅力的だ。手前が最も温かい湯で冬でも暖まり、そのオーバーフローと岩の湯口からの湯でややぬるめな外側の湯がある。 さらにもう一段下の外側にも湯舟があるが、ほとんどオーバーフローの湯だまりで鮮度も悪く、冬は雪で隠れてしまう。 どの浴槽も基本は同じ湯で、内湯同様に茶褐色の濁り湯だが、時に外側の浴槽の湯が透明な時があった。これは入れ替え直後だったのであろうか。詳細はわかりません。高地なので、時に強風であったり、吹雪であったり、およそ風呂に入る環境とはほど遠い状況もあるが、それを風呂でしかも裸で体験出来ることが大変ユニークだ。これぞ非日常体験といえよう。
この温泉があるからこそ、雪深い冬でも道路は除雪され、我々が訪れることができるのです。ありがたいです。ただし、除雪が追い付かない時もあったり、宿の前でさえ車が雪でスタックすることもあります。冬期に訪れる際は細心の注意で運転してください。
冬期は、この宿まで道路は除雪されるのだが、そこは山岳地帯、予想以上の積雪がある場合があります。筆者も何度か冬期に訪れているのですが、宿の目の前でスタックしたことや、入浴中の降雪により駐車場から出難くなったりと、甘くありません。冬期に訪問ご予定の方は、ご注意のうえお出かけください。素晴らしい世界がそこにあります。
温泉情報
泉質: 酸性・含鉄(Ⅱ)-アルミニウム・カルシウム-硫酸塩温泉, 含鉄(Ⅱ)-アルミニウム・カルシウム-硫酸塩温泉
源泉かけ流し: ◎
住所: 〒071-0500 北海道空知郡上富良野町十勝岳温泉
電話: 0167-39-4111
営業時間: 8:00-20:00 最終受付 19:30
定休日: 不定休
入湯料: 800 円
ご注意:この情報は古い、もしくは不正確な場合があります。また、自然災害やCOVID-19による影響で営業が大幅に変更もしくは休止になっている場合があります。
訪問のご検討またはご利用の際は、ご自身にてご確認願います。
訪問時期: 2002月6月、03年5月、05年7月、08年8月、10年1月、13年12月、22年1月