喜連川温泉　早乙女温泉

早乙女（そうとめ）温泉は、喜連川温泉エリアにある日帰り温泉施設。
とにかく驚くべき泉質の湯がこの地に湧いている。
まずは香り。なんと硫化水素臭がする。
湯は緑がかった薄濁りがあり、非常に美しい。
さらに大きな湯の華が大量に沈んでいるのだ。
浴室は広々としており、その中にある岩風呂から湯が絶え間なくかけ流され、床には温泉成分で茶褐色にコーティングされている。

この表現だけ見れば、どこかの火山系の温泉地を連想するであろう。
しかしここは栃木県さくら市。奇跡のような極上の湯が関東に存在するのは驚きだ。

湯に浸かれば、硫化水素の香りが漂い、神秘的な色の湯が何とも言えない心地よさ。
癒される。

和風の窓からやわらかな陽が差し込むと、湯の色が一層美しく輝く。
足元には、指の長さほどもある大型の白い湯の華が沈んでおり、それを掴むのもユニークな体験だ。

浴槽の岩の湯面辺りは温泉成分で真っ白になっており、また、床は一部白くなっているところと赤茶色にコーティングされたところがあり、温泉成分の濃さを物語っている。
この着色の様子も大変興味深く、見ていて飽きない。

このような素敵な温泉があるとは、近隣の方が羨ましい限りだ。

夜はライティングのセンスが良く、湯口が浮かびあがり、湯の色が良い感じに光って幻想的な美しさとなる。
湯を楽しみたい方にとっては、本当に素晴らしい施設だ。
まさに温泉の至宝である。