★★★
お気に入りのポイント 温泉文化・湯小屋
温泉紹介
加賀山代温泉は大型旅館が立ち並び、過去の団体客受入れの名残を留めた温泉地であり、現在は閉館した大型旅館が廃墟となって衰退する温泉街の象徴のようになっていた。
しかし、2010年に古総湯を完成させ、総湯と呼ばれる共同浴場を中心に、旅館や商店が立ち並ぶという昔ながらの湯の曲輪(ゆのがわ)を再現させて温泉街としての再生を図っている。
この1年前に元からある総湯そのものをリニューアルさせてたうえで、あえて、別の意味を与えた総湯を古総湯と名付けて造ったのだ。山代温泉の気概を感じざるを得ない素晴らしい取り組みだ。
湯小屋
木の香り豊かな木造建築で、これが湯小屋であることを忘れてしまうような素敵な建物だ。
浴室
浴室には、当時と同様にステンドグラスがはめられ、幻想的な空間を演出している。
壁には拭き漆が、また当時の絵柄を忠実に再現したという九谷焼のタイルもはめ込まれており、徹底的に再現しているという。
本当にそうだったのか疑ってしまうほど、かなり個性的な浴室だ。
さらに、ここが重要なのだが、源泉かけ流しなのだ。当時の入浴方法を体験するために、カラン・シャワーなども設置せず、かけ湯をして湯舟につかるというこだわりよう。これぞ再現だ。
ここでかけ湯をする。
湯は無色透明。かけ流しではあるが、残念なことに塩素消毒の臭いがする。この温泉の特徴がいまいちよくわからない。
これでは昔の温泉再現といっても台無しだ。
湯温が高くて大量のかけ流しが出来ないため、消毒せざるを得ないのでだろうか。行政のルールかと思うが、ここまで拘るならぜひ改善頂きたいと思う。
期待が裏切られた分、これで私のお気に入り★を一つ削減した。
休憩室
2階の休憩室も木の温もりを感じて、素敵な空間だ。
夜の風情は素敵だ。
かつての団体客向けの旅館が立ち並ぶ無味乾燥の温泉地から、
ここを中心に、山代温泉がどのような発展につなげるか注目したい。
温泉情報
泉質: ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物泉
源泉かけ流し: 〇 (かけ流しだが、塩素消毒あり)
住所: 〒922-0242 石川県加賀市山代温泉18-128
電話: 0761-76-0144
営業時間: 6:00~22:00
定休日: 各月の第4水曜6:00〜12:00まで(正午から通常営業)
入湯料: 500円
ご注意:この情報は古い、もしくは不正確な場合があります。また、自然災害やCOVID-19による影響で営業が大幅に変更もしくは休止になっている場合があります。
訪問のご検討またはご利用の際は、ご自身にてご確認願います。
訪問時期: 2013年6月