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お気に入りのポイント 泉質・足元湧出・泡つき・内湯・鄙びた風情・湯小屋
温泉紹介
足元湧出の名湯かじか荘
足元湧出のぬる湯で有名なかじか荘には、2つの浴室があり、上の湯と下の湯と言う。
どちらも足元湧出の絶品湯だ。
また、木造の湯小屋や木の浴槽など鄙びた風情ががあり、落ち着く空間だ。
これは温泉の至宝と呼ぶに相応しい珠玉の湯である。
下の湯
湯は足元から湧き出てきており、大変透明感が高く美しい。
日が当たると、写真のように青緑色に輝き、何とも云えぬ美しさだ。
浴槽の下には大小の石が敷き詰められており、その隙間から湯が湧き出ている。
また時に気泡が湧き上がってきて、体に当たるとコロコロと微かにくすぐったい感じがして楽しい。
湯はアルカリ性単純温泉で、温度は36度~38度と体温とほぼ同じ。
温泉としてはぬるい方だが、体温と同じ湯温だと不思議とぬるさよりも心地よさが勝って何とも不思議な感覚だ。柔らかい湯が体中に纏わりつくようだ。
湯が新鮮なので極上の浴感だ。
メインの足元湧出の浴槽の他に、もう一つ浴槽がある。
かなり小さい浴槽で、足元湧出というわけでは無いが温泉分析書を見ると、別源泉のようだ。
温度はどちらかが36度で、一方が38度で少し高いが、ほぼ同じアルカリ性単純温泉だ。
冬には温度が低いので加温するらしい。
ここからの浴室の風景が実に良い。
窓から日が差すと神々しさが増す。
上の湯
こちらが、上の湯の湯小屋。
宿泊棟に近い下の湯から、上の方に少し上ったところにある。
どの建物も年季が入っている。聞くと、建物は100年以上経っているみたいだ。凄い。
上の湯は、日が当たっていないせいか暗かったのでフラッシュを使って撮影したが、青みがかった湯の色に見る。
温泉分析書では、湯川内1号泉と記載されている。
やはり、温度は38度で下の湯とほぼ同じだ。
上の湯は、大きな石の間に細かい石が敷き詰められており、その隙間から湯が滾々と湧き出てる。比較すると、こちらの上の湯の方が泡付きが良く、一段と浴感は気持ち良かった。
温度や成分は下の湯とほぼ同じだが、何が違うのだろうか?
足元湧出温泉の特徴だが、浴槽の下の方で女湯と繋がっている。湯口が足下だからこうなるのだろう。写真の足の先は女湯だ。
湯小屋の風情や浴槽の雰囲気などは下の湯がはるかに美しかったので、どちらも長所があって素敵だ。
閉館情報について
2023年12月にサイトのリニューアルのため情報の再確認を行っていたところ、かじか荘が2023年9月30日で閉館となったとの情報に接した。
これほどの温泉の至宝がまた一つ消えたと思うと非常に残念でならない。
足元湧出の温泉は出続けているのであろうから、いつかの復活を期待したい。
今までの営業に感謝です。
温泉情報
泉質: アルカリ性単純温泉
源泉かけ流し:◎
住所: 〒899-0215 鹿児島県出水市武本2060
電話: 0996-62-1535
営業時間: 7:30~19:30
定休日: 第2、第4木曜日
入湯料: 300円
ご注意:この情報は古い、もしくは不正確な場合があります。また、自然災害やCOVID-19による影響で営業が大幅に変更もしくは休止になっている場合があります。
訪問のご検討またはご利用の際は、ご自身にてご確認願います。
訪問時期:2020年