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お気に入りのポイント 湯量豊富・泉質・個性
温泉紹介
この温泉は、アクセスが悪くて、なかなか行き難い場所ではあるが、恐ろしく豊富な湧出量を誇る湯と、その湯の温度が奇跡的な絶妙さのため、加水することもなく源泉100%の超絶かけ流しが実現している温泉の至宝である。
内湯
※当レポートは、リニューアル前(2014年1月)のものです。ご了承ください。
熊野の地に、凄い温泉があったもんだ。泉温が45.7℃なのでかけ流しにはちょうど良いところに、湧出量がなんと1.200ℓ/分と、とんでもないスケールなので、まさに理想的なかけ流しが実現している。
実際、内湯の湯口からは豪快に湯が放流され、床は湯が大量に流れている光景を見ることが出来る。浴室に入っただけでニヤけてしまうほどだった。
湯は無色透明で、若干濁りがあるように感じる。露天風呂では、太陽光に照らされて、驚きのブルーとなったのだが、これは光の影響かと思う。特に臭いもなくトロみもないので、物足りない感じはするが、かけ流し量が圧倒的に多いので全く問題い。本当に気持ち良く入浴出来る。
湯中から撮影するとこの通り、これでもかというレベルで大量の湯が注がれている。
この迫力が伝わるだろうか。
内湯自体が決して大きくないのに、この量をかけ流しているため、床に大量の湯が溢れている。
新鮮さはこの上ない。
温泉掲示を見ると、1分間に1200ℓもの湧出があるが、供給量は320ℓ/分と記載されているので、実力を半分も出していないでこの状態のようだ。凄すぎる。。。
露天風呂
露天風呂の湯は、なんとも美しいブルーに輝いており強く印象に残った。
通常は青くないようなので、温泉の不思議を実感する。光の反射がその要因であろうが、美しいものに変わりは無い。神秘的な色彩で、幸せな気分で入浴が出来たのが忘れられない。
日陰になっている部分の湯もよく見ると青みがかっています。
湯の中に、茶色い湯の華が多く舞っているのがわかるだろうか?
サイズ比較のため私の足を一緒に写した。
これが、浴槽に固着して岩が赤茶色に変色しているようだ。
露天風呂も当然ながら大量の湯が床に溢れて流れていた。
湯治用 個室風呂
この施設で最もユニークだったのが、湯治用の個室風呂。
一般家庭にあるようなポリ浴槽に、異常な量の湯がかけ流され続けていた。
まるで蛇口が破壊されて、コントロール不能におちいったかのようだった。
この勢いだ。
浴室が小さいので、湯の大量投入の音が轟いている。
湯に体を沈めると、当然のことながら大量の湯が溢れ出だす。これは、満杯の浴槽だったら当然の事象だが、この風呂の凄さは、体を沈めて一旦湯が溢れ切ってからも、このように継続して溢れ続け、浴室の床に常に1cm以上の湯が溜まった状態になっていることだ。これが本当に気持ち良いのは言うまでもないが、何とも貴重な経験をさせてもらった。
リニューアル(2015年)について
私が訪問した翌年にリニューアルされて、より素敵な施設になったようだ。
内湯は今までのものを残してもらいたかったが、変わってしまったのだろうか。
しかし、この温泉の売りは奇跡の適温と豊富な湧出量に基づく大量のかけ流しなので、湯についてはいつまでも変わらず出続けてくれることを祈るばかりだ。自然の恵みに感謝。
温泉情報
泉質: ナトリウム・カルシウム塩化物泉
源泉かけ流し: 〇 (かけ流しだが、塩素消毒あり)
住所: 〒519-5416 三重県熊野市紀和町湯ノ口10
電話: 0597-97-1126
営業時間: 9:00~21:00
定休日: 不定休(要確認)
入湯料: 550円 (2023年12月 WEBにて確認済)
ご注意:この情報は古い、もしくは不正確な場合があります。また、自然災害やCOVID-19による影響で営業が大幅に変更もしくは休止になっている場合があります。
訪問のご検討またはご利用の際は、ご自身にてご確認願います。
訪問時期: 2014年1月