霧島湯之谷山荘

私の好みの温泉の中でも最上位の一つ湯之谷山荘。昔からの木造の立派な湯小屋と一体となった木の浴槽。そこに熱い硫黄泉、ぬるい炭酸泉の2種の泉質の湯が大量にかけ流され、広い浴室内に広まる硫化水素臭と相まって無上の境地といっても過言ではない完成度を誇る温泉宿だ。

　　奥にあるこの写真の浴槽に熱めの硫黄泉が大量に注がれている。やや離れた場所から引き込んだ湯であるため、激熱の温度が程よく下がり、加水をしなくてもよくなっているのは素晴らしい。
湯の色は、青みを帯びたり、緑色になったり、この画像のように白くなったりと変化する。これがまた魅力的だ。

この炭酸泉が秀逸だ。温度は約30度程で冷たく感じるが、熱い硫黄泉と交互に浸かることで、副交感神経系を刺激し健康に寄与する。また、この湯は炭酸ガスが豊富なので、体中に気泡がついて非常に気持ちが良いのだ。さらに、赤い栓を捻ると湯の供給ルートが変わり、上部からの激しいうたせ湯になる。これがまた楽しいのだ。浴槽自体は小さいが、湯之谷山荘の特徴の一つだ。私はこの湯の華が大量に舞うぬるい湯を非常に気に入っている。