草津温泉　草津館

草津館は、草津温泉の中心地湯畑にある名湯 白旗源泉の奥に、古くから立地する温泉宿。
その売りは館内に湧出している若の湯源泉で、泉質は成分分析上は、白旗の湯と同じでありながらも、明確な違いが感じられる名湯だ。白旗源泉と併せて2つの湯を一つの浴室で入り較べが出来るのもさらなるセールスポイントだ。
白旗源泉は云わずと知れた名湯なので、それも同時に味わえるとはなんとも贅沢だ。
画像は、建物外に見える若の湯源泉。美しい色をしている。

こちらは男湯で、奥の浴槽が若の湯、手前が白旗源泉がかけ流されている。
湯の色が違って見える。

白旗源泉は、緑がかっていてやや濁りあり、若の湯は透明で青みがかっている。
恐らくどちらも時間がたつと白濁するのではないかと思いうのだが、この色の違いだけでも大変興味深いものがある。

若の湯の湯口には白い湯の華が堆積しており、浴槽内にも浮遊している。

浴室は木造りで、鄙びた素敵な風情を醸し出している。
浴槽と床が石づくりで、冷たい感じになりがちなところを、木の温もりがうまく和らげているようだ。

白旗源泉はph2.06の強酸性。
肌がピリッとする。
硫化水素臭が漂い、温泉地にいる実感を強く持てる。

同じく白旗源泉だが、時間が経つまでもなく、入浴して湯を攪拌したら白濁した。
この変化の様を見ているのは実に楽しい。

若の湯のphは2.2。
わずかに違いはあるものの、ほとんど体感出来ない。
こちらの湯は入浴しても湯の華は舞うが、白濁はしなかった。
源泉がすぐ脇にあるため、より新鮮だからなのだろうか？
こういった温泉の不思議は考えるだけで楽しいものだ。
この2つの源泉の入り較べは思った以上に楽しかった。