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お気に入りのポイント 泉質・湯小屋・鄙びた風情・徹底した本格的日本建築
温泉紹介
老舗旅館よろづや とは
湯田中温泉のよろづやは、歴史ある老舗旅館。
その日本建築に対するセンスは素晴らしく、内湯の桃山風呂や宿泊棟の松籟荘は登録有形文化財として指定されている。
実際、内湯の桃山風呂は、脱衣所からして寺社建築のように重厚感があり、浴室は風呂とは思えぬ程の建築美に溢れている。
驚きの脱衣所
全てがレトロ。脱衣所でこのクオリティ。
惣山風呂の脱衣所。
これを見て脱衣所だと思うだろうか?
どこかの神社仏閣かのようだ。
単なるレトロという領域を超えて、これはまさに本物だ。
荘厳な内湯
3本の源泉を所有し、かけ流しているが、93℃と高温なため25%ほど地下水で加水していると、明確にアナウンスされている。
この姿勢も素晴らしいと思う。
ちなみに、日帰り入浴では、この風呂は女性用として利用されるため、男性は宿泊しないとこの素晴らしい風呂には入れない。ご利用の際は、ご注意頂きたい。
大きな小判型の内湯が広い空間にドーンと鎮座しており、配置はシンプルながら、湯小屋の造りが風呂の領域を超え過ぎていて言葉を失う。
お寺の中で湯あみをしている錯覚に陥るほど、見事な木造建造物だ。職人の技が随所に光っている。
つい、何だこれはと呟いてしまう程だ。
温泉の湯自体は、湯田中らしくストレートでシンプルな熱めの新鮮湯であり、特別な個性はないものの、この環境だと、むしろその方が相応しく感じる。湯までもが個性的過ぎると、情報が多すぎて困るのではないかとさえ思える。
高貴な露天風呂
さらに驚くことに、この内湯の外には野趣溢れる庭園露天風呂がある。
一見日本庭園の池かと思うような広々とした造りで、和の風情を満喫しながら露天の湯を楽しめる。
これが露天風呂だとは恐れ入る。豊富な源泉があってのものであり、日本の庭園の文化と温泉の文化を融合した素晴らしい露天風呂だ。
ここまで純日本を感じられる露天風呂は日本広しと云えどもなかなかお目にかかれないのではないだろうか。
侘び寂びの世界がここにある。
桃山風呂の日本的な建築とマッチしている。
夜の風情は、また格別だ。
もはや風呂の画像とは思えない。
完全に神社仏閣のそれである。
温泉情報
泉質: ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉
源泉かけ流し: ◎
住所: 〒381-0401 長野県下高井郡山ノ内町大字平穏3137
電話: 0269-33-2111
営業時間: 15:00~18:00 当日の午前中に確認のお電話をお願い致します
定休日: 不明(要確認)
入湯料: 1,300円税込(フェイスタオル付き) 日帰りでは、桃山風呂は女湯になります。
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訪問のご検討またはご利用の際は、ご自身にてご確認願います。
訪問時期: 2006月9月(2回)