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お気に入りのポイント 泉質・足元湧出・立地・個性・野湯・景色
温泉紹介
海の中ってどういうこと? 施設概要
その名の通り、満潮時には海に沈んでしまう海中温泉。1日2回の干潮時のみ入浴が可能となるので、入浴の際はよく調べて行く必要がある。
基本的に24時間開放されているが、満潮時は海の中なので入れない。入浴時間が大自然に委ねられている温泉なのだ。
この温泉は、地元の有志の方々によって守られ、清掃して頂いている有難い温泉だ。入浴料金は無料だが、エントランスに清掃協力金の入金ボックスがあり、そこにお金を入れてから風呂に行くことになる。そのため小銭を忘れないようにしよう!
大自然の中にさらされている風呂なので、日々の浴場清掃は楽では無い。そのお蔭で快適な入浴ができるということを念頭に、気持ち良く清掃協力金を払いましょう。ちなみに、清掃協力金は、2020年3月時で200円でした。
露天風呂
干潮になっても、しばらくは海水や魚が残っていたりする。
湯は湯口の他に底からも湧いており、湧出量はよくわからないが、思ったよりも早く100%温泉のかけ流しになることから、結構な量の湯が湧出しているようだ。
この画像では、まだ湯は溜まりきっていない状態だ。
脱衣所もある。
とは言え、かなりオープンな環境なので、あまり意味なさげだが。
殆どの方は、荷物の置きやすい岩場にて脱衣していた。特に夜は浴槽近くの適当なスペースを利用する方が多かった。
ちなみに、コンクリートの通路の終点辺りで靴を脱いで裸足になることがルールとなっている。
靴を脱ぐポイントからの風景。湯舟が複数見えている。
湯舟からエントランスを振り返るとこのような光景。そして全ての浴槽がこちら。浴槽が多数存在している。ブルーの桶が写っている場所が、かけ湯のスペースである。
中央の浴槽と右下の浴槽が写っているが、この奥にも海面に近い浴槽が存在している。
直ぐ近くで波しぶきが立ってる。波の音が心地良い。
足元湧出と湧出口
湯は単純硫黄泉で、硫化水素臭がしっかりした温泉らしい温泉だ。真ん中の浴槽が熱めで、それ以外はぬるい温度だった。この真ん中の浴槽の横の湯口から湯が注がれていた。
それだけでなく、各浴槽の岩場の間から、コンコンと湯が湧き出ていた。湯中にカメラを入れて撮影したのがこれ。湯が出ているところを指差しているが、その部分は揺らめいた感じで写っている。
この足元湧出の温泉がかなりの量出ているようだ。そのため、海水交じりだった浴槽が、あっという間に透き通った単純硫黄泉の源泉100%の湯に切り替わるのだ。鮮度抜群!
最上級の温泉がここに
岩場が波から守ってくれており、その隙間から水平線が目線の高さで見えるのが非日常的だ。
お湯の温度は、真ん中の浴槽が少し熱めで、それ以外はぬるめだった。足元からの湧出がたまに熱いが、ホロホロと空気が一緒に上がってきて体に当たるのが心地よく、硫化水素のこれぞ温泉という臭いのおかげで温泉気分は盛り上がる。波の音も聞こえるので、目・鼻・耳に訴えかけてくる極上の温泉だ。
入浴目線で陸側を見ると、このようになる。頻繁に見学者がやってきて覗いていく。隠すものがほとんど存在しないおおっぴろげな露天風呂であることから、日中はやはり人の目は気になるので、女性は入り難いでしょう。
夜の雰囲気も経験したい
しかし、ここは24時間入可能。ただし、干潮時のみ。1日に2度ある入浴チャンスでは当然夜間もある。確かに夜は真っ暗ではあるが、懐中電灯片手にやってくる方も多い。
その中で、日中は難易度が高かったが、夜なら女性も入りやすくなり、実際にそれなりの数の方が入りに来ていた。
また、ある日は非常に天気が良く、湯に浸かりながら天の川を見ることが出来、大変感動した。
入浴中の天の川は初めての経験だった。
場合によっては流れ星も十分に見える、光害の無いエリアなので、流星群の時期に行ってみたいものだ。
温泉情報
泉質: 単純硫黄泉
源泉かけ流し:◎
住所: 〒891-4406 鹿児島県熊毛郡屋久島町平内
電話: 0997-43-5900
営業時間: 24h 1日2回の干潮時のみ入浴が可能
定休日: 無休
入湯料: 200円 寸志
ご注意:この情報は古い、もしくは不正確な場合があります。また、自然災害などによる影響で状況が大幅に変更となっている場合があります。
訪問のご検討またはご利用の際は、ご自身にてご確認願います。
訪問時期:2014,20年